Japanese
English
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カルニゲン凍瘡に対する効果
EFFECTS OF CARNIGEN ON CHILBLAIN.
満仲 羊三
1
,
松岡 邦彦
1
Yozo MITSUNAKA
1
,
Kunihiko MATSUOKA
1
1日本レイヨン岡崎工場診療所
pp.499-500
発行日 1962年6月1日
Published Date 1962/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203292
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- Abstract 文献概要
凍瘡とは,凍傷第一度又は紅斑性凍傷の事であり,冬期になつて,寒冷の作用により一時貧血となり,次で充血し,冷気を長く作用すると欝血となり次第に紫藍色を呈し組織間に漿液漏出して皮膚に浮腫を生じ,暗紅色に腫脹し,質軟く周縁は鮮紅色を呈し境界は不明瞭である。自覚的には掻痒があり殊に夜間温褥により激烈となる。而して凍瘡の治療は種々試みられて来たが常に有効とは限らず,相当の治療を受けながら無効という患者が屡々あつた。
凍瘡の原因としては,何れも末梢血管の不全が考えられている。そこで私達は血圧を高め,且つ末梢血液循環を促進し,末梢血管拡張の目的で,Hoechst社のカルニゲンを使用して凍瘡の治療を試み可成の効果を認めたので報告する。
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