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膀胱異物について
有田 信義
1
1昭和医科大学泌尿器科教室
pp.1083-1086
発行日 1955年12月1日
Published Date 1955/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201565
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緒言
膀胱異物の症例は洋の東西を問わず多数記載され,本邦においても非常に多くの報告があり,統計的観察も亦先人により度々試みられている。小沢氏の18例(大正6年)を初め都築氏50例(大正15年)大川氏119例(昭和4年)斉藤氏87例(昭和4年)馬場氏125例(昭和8年)上田氏156例(昭和8年)山本,大森両氏207例(但し尿道異物を含む)(昭和9年)橋本氏174例(昭和10年)高木氏225例(昭和11年)杉山氏257例(昭和11年)杉山氏300例(昭和15年)向井氏79例(但し女性のみ)(昭和14年)土屋,峰両氏272例(昭和24年)後藤,新谷両氏312例(昭和28年)の多数にのぼつている。
本教室に於いても膀胱異物6例を治験したので,先人の成績と,昭和27年より昭和29年迄の3カ年間に報告され,我々の知り得たる症例44例を加え356例について統計的観察をなし先人の成績との比較考察をも試みた。
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