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温泉と皮膚疾患との関係(第3報)—真菌性皮膚疾患の温泉療法(鳴子温泉)
阿部 政雄
1
,
浜田 芳郎
2
1東北大学医学部皮膚科教室
2東北大学鳴子分院皮膚科
pp.1039-1044
発行日 1955年12月1日
Published Date 1955/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201553
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従来真菌性皮膚疾患特に白癬に有効な温泉として,酒井はアルカリ性硫黄泉,酸性泉,緑礬泉を,板津,田沼は硫黄泉を拳げ,大島は硫黄泉,酸性泉,アルカリ泉が応用され,時に緑礬泉が著効を呈すると云つているが,之等は何れも一般的綜説的な記載に過ぎず,臨床的観察に基く系統的研究は余りされておらない。依つて余は昭和28年9月より約15ヵ月間に鳴子分院で経験した真菌性皮膚疾患湯治客の臨牀的観察を行い,併せて2〜3の実験成績を報告する。
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