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皮膚科領域に於けるフラジオマイシン(ネオマイシン)・バシトラシン軟膏の治験
三浦 裕晶
1
,
中込 良夫
1
,
秋山 仁
1
1北海道大学医学部皮膚科教室
pp.989-992
発行日 1955年11月1日
Published Date 1955/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201541
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緒言
近年新しいサルフア剤並に抗生物質が次々に紹介されるにつれて,皮膚科領域でもその全身的及び局所的応用が試みられつつあるが,抗生物質を局所に使用するに際しては,抗菌力が大で効果が速かに現われると共に,安定で力価の減少がないこと,局所皮膚を感作又は刺激しないこと,使用法が簡便で衣服の汚染,着色,その他患者に不快感を与えないこと等を考慮して選択する必要がある。我々は最近,フラジオマイシン(ネオマイシン)にシトラシン軟膏の試験管内抗菌力を他極抗菌性物質軟膏と比較し,更に臨牀的に諸種化膿症皮膚疾患に用いて見るべき成績を得たので,茲に記述したいと思う。
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