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                                    膿血疹(Pyämide)の1例
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                兒玉 和志
                                            
                                            1,2
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                押鐘 昭
                                            
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                久保田 輝夫
                                            
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                  1名古屋大学医学部皮膚科教室
                
                
                  2長野赤十字病院皮膚泌尿器科
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.921-923
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1955年10月1日
                  Published Date 1955/10/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201523
                
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緒言
多型性紅斑(polymorphen Erythem)の原因が血行性,感染性と信じられていた中から,Finger(1896)が2例の多型性紅斑を記載して,細菌学的並に組織学的検査に依つてDermatitis pyaemicaと記載したのが本疾患の最初であるが,此のFingerの記載が逐次承認され,Jarisch(1900)が成書の中に始めてmetastatische exsudativeErythemとして多型性紅斑と本症との間に境界を定める事を記載している。そして之をinfektiösen,hämatogenen Dermatosenと呼び,又本症をMerck(1909)がPyämideと命名した。彼は血行性膿的産物に依る,即ち皮膚を循環する物質に依つて起る皮膚のすべての変化をPyämideと呼んだのであるが,Werther(1919)は菌の証明を皮膚変化の中に於けると同時に血液中に之を証明することが必要であると論じた。併し其の後,E. FraenkelからRoseola typhosaを参照されたことに依り,此の定義も覆えされ,現在ではstaphylogene,又はstreptogene hämatogenenDermatosenをPyämideと呼ばれるに至つた。

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