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2,3皮膚疾患に対するエリスロマイシン軟膏の治験
畑 弘道
1
1東京警察病院皮膚科
pp.545-546
発行日 1955年7月1日
Published Date 1955/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201466
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癤,癰或は膿痂疹等の膿皮症にあつては,連鎖状球菌,葡萄状球菌等が主な原因菌として知られている。他方,斯かる膿皮症の原因菌は普通,病原性を示さずに,皮膚表面にも存在して居り,生体の抵抗力が何かの事由で減退した時に,病原性を示すこともある訳である。
これに対する治療は,1)軟膏,2)ワクチン,或はトキソイド,3)抗生物質投与,4)その他,が,従来行われて来た。これ等の中,抗生物質を軟膏内に混入して,その威力を発揮させる事は,勿論,有力な方法である。
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