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Scheele氏膀胱小腸吻合術後に発生せる膀胱結石
志田 圭三
1
,
栃木 幸
1
1東京医科歯科大学皮膚科泌尿器科教室
pp.358-359
発行日 1955年6月1日
Published Date 1955/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201439
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I.緒言
近時,泌尿器科領域に於ては,腸管を用うる人工膀胱形成術が一つの大きな研究問題となつている。膀胱の代用として用いられた腸管は曠置の有無にかかわらず永久に腸管としての機能を有し,分泌並に吸收能を示している。かかる症例の予後に於ては腸管からの尿成分の再吸收による血液電解質不均衡状態が最も大きな障碍の一つとなつている。
このほか諸種の後遺症が考えられるが著者は最近,結核性萎縮膀胱にてScheele氏膀胱腸管吻合術を行い,腸管内の尿結石の発生をみたのでここに報告する。
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