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扁平紅色苔癬に対するMethionine療法に就て
山下 昌德
1
,
山中 一淸
2
1京都府立医科大学皮膚科泌尿器科学教室
2京都府立医科大学研究科
pp.28-31
発行日 1955年1月1日
Published Date 1955/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201351
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緒言
扁平紅色苔癬は1869年Wilson1)が扁平苔癬として報告せしに始まり,1872年Kaposi1)が之を扁平紅色苔癬と尖圭紅色苔癬に分類してより此の名称が今日迄用いられて居る。
而して本症の本態に就ては未だ諸家の見解一致せず,従来神経原因説,伝染説,毒素説,素因説等唱えられて来たが,最近我が教室の片岡教授並びに三輪2)は帯状扁平紅色癬苔の1例を経験し,種々検索の結果本症がAllergie性機序に基くものなりとなし我々の注目を引いた。
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