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尿管結石除去前後における腎機能の臨床的レ線學的検討
岡 直友
1
1名古屋市立大學醫學部泌尿器科教室
pp.139-144
発行日 1954年3月1日
Published Date 1954/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201162
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緒言
尿管に通過障碍が起り,腎盂・腎杯が擴張し,腎機能が障碍せられた場合,その原因が除かれると,比較的速に腎機能は恢復し,形態も亦正常に復することは多くの人が述べている。したがつて,表題の問題は別に目新しいものではないが,たまたま私は,腎の腫大の著しい結石性水腎症にて,尿管結石除去後速な腎機能並に形態の恢復をのみた例(後述症例5)を經驗し,腎の恢復能力の旺盛なることに驚嘆したが,この折に改めて,昭和27年初頭來,尿管結石例について腎機能恢復の状況をレ線學的に追及し,11例の症例を得たので,その模樣を記してみることにしたのである。
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