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Aureomycin軟膏に依る腟尖圭コンヂロームの治驗例
西原 勝雄
1
,
寺田 稔
1
1金澤大學醫學部皮膚泌尿器科學教室
pp.491
発行日 1953年8月1日
Published Date 1953/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201023
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尖圭コンヂロームは,男女共陰部に好發するが腟内に生するものはそう屡々遭遇するものではない(W.Freudenthal u.Rud.Spitzer,Jadas-sohn's Handbuch XII/3135,1933)。著者等は白帯下を主訴とした患者にこれを見た。教室の近藤は廣汎な尖圭コンヂロームにホーレル水を局所的に用いて良好成績を擧げたが(臨皮泌,5,420,昭26),腟内では刺戟の少い藥品を用うべきと考え,京大山本教授等(臨牀,5,442,昭27)の治驗例に教えられAureomycinを用いて見るべき效果があった。濃度は山本教授等に從い3%,基礎膏はカーボワツクス(ソルペース)を用いた。
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