Japanese
English
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悪性腫瘍を思わせた巨大なる陰莖尖圭コンヂロームの1例
MALIGNANT TUMOR-LIKE GIANT CONDYIOMATA ACUMINATA OF THE PENIS
栗栖 昭
1
Akira Kurisu
1
1北海道大学医学部泌尿器科
1Urologic Department, Medical Faculty, University of Hokkaido
pp.473-477
発行日 1957年6月1日
Published Date 1957/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201971
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緒言
外陰部の尖圭コンヂロームは,屡々遭遇する疾患であるが,其の内特に著しく巨大に増殖を来たす場合は,臨床的にも病理的にも癌との異同が従来問題とされている。
一見悪性瘍瘍を思わせる如き,著しく巨大に発育せる尖圭コンヂロームに就いては,Marteus u. Tilesius(1804),Ricord(1851)等の記載以後,Bushke,Löwenstein,Zuleger,Rosenthal,Parmenter,Frei,Gersh(1955)等の報告が在り,本邦に於ては,片山(1932)の報告(欧人症例)以後,散在性の報告を見るが,尚20例前後に過ぎず,比較的稀な疾患といえる。以下最近吾々が経験した1例を報告し,併せて本邦交献の統計的観察を試みる。
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