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爪甲剥離症及び爪甲周圍剥離症に就て
武藤 達男
1
1久留米醫大皮膚科泌尿器科學教室
pp.424-426
発行日 1951年9月1日
Published Date 1951/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200584
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緒言
元來爪に關する研究は外國を始め日本に於ても直接生命に影響する事が少い爲か,幾分他疾患に比し等閑視された傾向がある樣に思う。爪甲剥離症に關しては外國に於ても種々な詳しい報告があるがRoma.のLuigi.Ciarrochiはアクリヂン中毒よりきた爪變化を,我國では小野のトリパフラビン中毒よりきたもの,猩紅熱の落屑期にきたもの等,又渡邊のイスラビン中毒,森安,永田等のアクリヂン中毒よりきたもの,又故岡村博士は詳しく爪に關するモノグラフを發表された。
爪甲周圍剥離症に關する文献は本邦では未だ見當らないようである。ここに私の經驗した両症について述べたい。
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