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ビタミンC大量靜脈注射療法—皮膚科領域にあける經驗
野口 義圀
1,2
,
金井 三郎
1,2
,
佐藤 允康
1,2
,
長岡 信男
1,2
,
金子 與一
1,2
1東京大學醫學部附屬病院分院皮膚科
2現:横濱醫大
pp.459-462
発行日 1953年8月1日
Published Date 1953/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201016
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本邦においてビタミンCが各種皮膚疾患の治療及びサルワルサン中毒の豫防等に使用されているのは周知の通りである。然るに最近Lewin andWassén1)(1949)がDeoxycortoneの筋注と同時に大量のビタミンCの靜注を行つて良好な成績を收めたと報告してからこの療法は廣く注目を惹き,多くの追試者によつてその效果が検討2)された。同療法に效果がありとすればそれはビタミンCの大量靜注に由るのではないかとの考えから,筆者等は急性濕疹及び皮膚炎を主とする1CO例の皮膚疾患にビタミンC單獨の大量靜注療法を行つて所期の效果を收めた。こゝにその成績と治驗例中の若干について行つた2,3の検査所見を記して廣く御批判を仰ぎたい。
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