--------------------
白癬症治療に效果ある諸種脂肪酸の效力比較
眞泉 平治
1
1日本大學齒學部藥理學教室
pp.353-355
発行日 1952年7月1日
Published Date 1952/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200764
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Marchinonini & Ceruttiは汗のpHが低ければ糸状菌に侵され難い事を報告し,Peckは汗の糸状菌に對する作用を觀察して,汗のpHの低いのは汗に含有される醋酸,プロピオン酸,カプロン酸,カプリル酸,乳酸,アスコルビン酸の故であり,又汗が殺菌作用を發揮するのは之等の酸が汗に含まれているからであると報告した。
又彼は之等の酸は由來が生理的のものであるから刺戟性がなく,局所に適用しても他の抗糸状菌性を有する藥劑の樣に副作用を生ずるおそれがない事を強調している。
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.