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カラアザール罹患者に惹起した限局性陰莖硬結の1例
大井 鐵太郎
1
1東京醫科大學泌尿器科教室
pp.349-352
発行日 1952年7月1日
Published Date 1952/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200763
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陰莖海綿體の硬結としては成形性硬結がある。本症は比較的稀な疾患であり,且つ其多くは組織的に観察されて居ない。1部の報告では炎性機轉乃至炎症性機轉を前驅する事なしに組織の硬化乃至骨變性が來るとされて居る。余は原因不明の陰莖硬結の1例に遭遇し摘出検鏡した所,特異の組織的所見を得た。本患者は永くカラアザールに苦しみ,種々の治療を受け,今日では健康であるが,最後の發作は昭和25年12月であつた。茲に其概要を報告して各位の御教示を仰ぎ度い。
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