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Vogt Koyanagi Syndrom並に Poliosisの原因的考察
伊藤 嘉夫
1
,
吉峯 秀隆
1
1廣島赤十縣病院皮膚科泌尿器科
pp.596-597
発行日 1951年12月1日
Published Date 1951/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200636
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緒言
急性葡萄膜炎(小柳氏病)乃至急性瀰慢性脈絡膜炎(原田氏病)に合併して來る種々の皮膚並に毛髮の異状,此等の症候群に就いては1906年VogtがSyndromとし記載して以來眼科方面の報告に屡々現れているが皮膚科方面の關心は比較的少い。余等は最近眼科を訪れた小柳氏型の1症例に於て特有の葡萄膜炎發生後Poliosisと脱毛を發生した所謂Vogt Koyanagi Syndromを經驗したが,たまたま目下問題になつているグアノフラシンによるPoliosis及びVitiligoの發生に該Syn-dromが類似している點から興味をおぼえいささか原因的考按をなしたので報告する。因に小柳氏型,原田氏型は原因的に全く同一種の疾患として取扱つた。即ちSyndromは全く同一であるからである。
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