--------------------
尿路腫瘍のナイトロジェン・マスタード療法
稻田 務
1
,
加藤 篤二
1
,
佐渡 博
1
,
小川 益弘
1
1京都大學醫學部泌尿器科教室
pp.573-576
発行日 1951年12月1日
Published Date 1951/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200632
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
古來惡性腫瘍の化學療法として諸多の研究業績があるが,最近注目をひき且つ臨床的にも應用されつつあるものにNitrogen Mustard(以下N.M.と略す)がある。N.M.はイペリット(Sulfur-mustard)(Cl・CH2CH2)2=Sより誘導したもので,S基の代りにN基を置換し毒性を減じて細胞毒,分裂毒としての作用を保持した水溶性白色の化合物であり,臨床的には次の2種の鹽酸鹽が用いられる。
A. Tris (β-Chloroethyl) Amine hydrochlorideB. Methyl bis (β-Chloroet-hyl) Amine hydrochlor-ide
Copyright © 1951, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.