皮膚科圖譜・10
遠山氏連圏状粃糠疹(廣汎なる1異型)
山川 昌一
1
1慶大皮泌科
pp.384
発行日 1951年9月1日
Published Date 1951/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200568
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44才,男。約20年前粟粒大,濃褐色皮疹を生じ,次第に増大して側背部,臀部,腰部及び四肢に蔓延し,且つ融合す。
現症:兩側上肢伸側,兩大腿及び腓腸部に於ては健康皮膚面を認めず,上膊屈側,大腿下部伸側及び膝蓋部には圓形皮疹の融合を物語るか如き花環状の截痕を有す。皮疹は皮膚面と同一平面上にあり,表面には菲薄は鱗屑を帶び,皮疹の融合せる部は蛇皮状魚鱗癬に髮髴たるものがある。自覺症として輕度の掻痒を訴える。
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