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結核に於ける非特異感受性(パラレルギー)とツベルクリン・アレルギーとの關係に就て
鈴木 滋
1
,
小川 英
1
,
河島 敏夫
1
1東京都立大久保病院皮膚科泌尿器科
pp.503-508
発行日 1949年12月1日
Published Date 1949/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200285
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1,緒言
結核に於けるアレルギー(以下アと略記)の強弱は免疫の問題と關聯して屡々論ぜられている。然し他方に於て結核感染者では或種の非特異反應が増強する事も知られている。又ツ反應が疑陽性の場合には非特異反應の關與という事が問題となる。
結核症に於ける非特異感受性或はパラレルギーの問題は種々の立場から研究せられているが,就中結核菌以外の細菌又は其の産生物質に對する感受性を調べたものが比較的多い。特に大腸菌の生菌,死菌,菌體抽出液又は濾液に對する感受性の研究(Zieler,Selter,Bordet,小代等)が注目せられる。この他ブイヨン,ペプトン等に對する過敏性も屡々報ぜられている。
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