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巨大膀胱結石
岡 直友
1
1名古屋市立女子醫學專門學校皮膚科泌尿器科教室
pp.500-502
発行日 1949年12月1日
Published Date 1949/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200283
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緒言
膀胱結石の大さは,統計的にみて,小指頭大から拇指頭大,次いでは鳩卵大に至るものが多く,重量についていえば1〜30gのものが最も多い(大川)。大なるものでは,鶏卵大(50〜100g)のものも少なからず報告されているが,その例數ははるかに減じ,100g以上を算するものを本邦文献から集めてみると40數例にすぎない。Kümmerは100g以上ならば既に巨大なる名稱を附して可なりといい,Zuckerkandlによれば150gに至るものは既に稀で,250gに至れば巨大たるを失わずといつている。結石の大さをあらわすに,擬物的記載によるのははなはだ漠然としており,例えば鶏卵大なる記載報告例は小は30gから大は147g-220gに至るものがあるが平均(概略的にみて)30-50なるものの如く,頻數なる度を大目にみて100g迄であり,鵞卵大なる記載例では小は40〜50g(村上・小川),92g(園田・渡邊),94g(佐藤)のものもあるが概ね100g以上,200g前後のもので,重量の記載なく鵞卵大或はそれ以上との記載のみあるもの本邦文献から集めると井尻・秋田(昭和2)7例,秋田(昭和7)4例,鈴木(昭和7)3例,矢野・遠藤(昭和8)1例,伊賀(昭和9)9例,山本(昭和14)1例,杉山(昭和16)1例,二神(昭和16)1例,遠藤・安岡(昭和16)2例,佐藤(昭和17)1例である。
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