Japanese
English
綜説
膀胱結石と異物
Stone and Foreign Body in the Bladder
岡 直友
1
Naotomo Oka
1
1名古屋市立大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Nagoya City University Medical School
pp.305-313
発行日 1970年4月20日
Published Date 1970/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200903
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緒言
膀胱結石ならびに膀胱異物は,膀胱に特異な合併症のない限り,経尿道的に除去することができるのであつて,泌尿器科的手技の真髄の発揮できる疾患である所に治療上の興味がもたれる。両者ともそれがやや長期間にわたつて存在すると膀胱炎を併発し,かつこれは結石ないし異物が除去されぬ限り慢性化し,ひいては上行感染によって重大な腎盂腎炎を誘起するから注意を要する。膀胱異物を中心にして上として燐酸塩の沈着が起こり,異物結石が成立する点,異物と結石は一連の関係を示すものである。
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