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副睾丸炎とバザン氏硬結性紅斑との關係
岡 直友
1
1名古屋市立女子醫專皮膚泌尿器科
pp.54-56
発行日 1949年2月1日
Published Date 1949/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200153
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緒言
京大の藤浪助教授はバザン氏硬結性紅斑と副睾丸炎の合併症例について,(皮科紀要42卷1號1,昭和18.)副睾丸の硬結には通常みられる結核性副睾丸炎の外觀を呈する以外に,皮膚の硬結とその消長をひとしくし,明かに兩者の關係を示すものがあり,またバザン氏硬結性紅斑と同意義の硬結が副睾丸に來り得るもので,かかるものは臨床上良性の經過をとるべく,副睾丸別出術はこの際適切な處置でないといつている.また精系血管を中心として生ぜる精系結核の症例の存在は,また該血管に副睾丸と同樣,バザン氏硬結性紅斑と同意義の硬結が見出されざるやを暗示すると述べている.
私は氏のこの論文の發表後,本校に來任以來注意していたところ,氏の症例と同樣な副睾丸炎と皮膚硬結との合併した症例を2・3得たので追加報告しよう.
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