特集 今だからこそ聞きたい心不全診療のこと。
Ⅰ.病態
「急性増悪イベントが慢性心不全の予後悪化を加速させる」のスキームは本当に正しいか?
佐藤 崇匡
1
1福島県立医科大学循環器内科
キーワード:
心不全の病みの軌跡
,
慢性心不全の急性増悪
,
臨床指標
,
治療の見直し
Keyword:
心不全の病みの軌跡
,
慢性心不全の急性増悪
,
臨床指標
,
治療の見直し
pp.189-194
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200687
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POINT
・心不全は,緩徐な増悪スロープに加えて急性増悪を繰り返すことで心機能・全身状態が悪化する.
・心不全患者の生命予後は不良であり,また再入院率は極めて高く,様々な形で“疾病負担”となっている.
・“心不全の病みの軌跡”を解釈するための臨床指標は十分確立されていないが,従来の臨床指標を用いて,繰り返しアセスメントを行うことでイメージを可視化できると考える.
・心不全の診療において,常に治療を見直し,最適化を考慮すべきである.
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