特集 心筋症診療のフロントライン—概念から最新の治療まで
Ⅳ章 HFrEFと出会ったら
心エコー検査
北田 修一
1
,
瀬尾 由広
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科循環器内科学
pp.42-48
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200550
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Point
・拡張型心筋症の診療において,心エコー検査はあらゆる場面において重要な役割を果たす.
・診断においては,左室拡大と左室収縮低下を呈す,全身疾患の心病変である二次性心筋症や弁膜症などを鑑別することが求められるが,心エコー検査は鑑別に欠かせない.
・心不全の非代償期には血行動態の把握に,代償期にはリバースリモデリングの評価に心エコー検査が行われるが,治療選択において重要な情報を提供する.
・植込み型除細動器,心臓再同期療法など植込みディバイス治療に加え,経皮的カテーテル僧帽弁形成術が治療選択として加わり,拡張型心筋症に対する侵襲的な治療の選択においても,心エコー検査の果たす役割は拡大している.
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