特集 U40世代が描く心不全診療の現状と未来—基礎研究を識り,臨床を素心深考する
Ⅲ.臓器関連
—基礎編—脳:自律神経が血行動態に与える影響と病態はどのようなものですか?—血行動態的病態生理としての自律神経機能異常
朔 啓太
1
1九州大学大学院医学研究院循環器内科
pp.128-133
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200342
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Point
・多くの循環器疾患では自律神経機能の異常が指摘され,主には交感神経活動上昇と副交感神経活動低下に分けられる.
・自律神経異常は,それ自体が血行動態に不利益をもたらすだけでなく,長期的に続くことによって臓器障害をもたらす.
・近年,自律神経異常を電気的に是正することによって循環器疾患を治療する新しいコンセプトをもったデバイスが開発されている.
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