特集 冠動脈疾患のリスク管理のフロントライン
Ⅱ.冠動脈疾患リスクファクターをどう管理する?
禁煙はどう成功させる?
長谷川 浩二
1
,
小見山 麻紀
1
,
髙橋 裕子
1
1国立病院機構京都医療センター展開医療研究部
pp.630-635
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200309
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Point
・禁煙後,ニコチン離脱症状の一つとして,体重は増加する.
・禁煙して2〜6年後,体重が10kg以上増加しても心血管死亡リスクは有意に減少する.しかし過度な体重増加が10年以上続くことは要注意である.
・心理社会的ストレスや潜在的うつ状態は,喫煙や過食などの生活習慣の乱れと密接な相互関係のもと,悪循環を形成し脳卒中や心筋梗塞の発症に結びついている.
・禁煙とともに心理的ストレスを含めたトータルケアが心血管リスク管理に重要である.
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