特集 循環器の現場からの検証:そのエビデンスを日本で活用するには?
Ⅳ.心不全
利尿薬の急性期での初期投与量は日本ではどのくらい?
表 和徳
1
,
永井 利幸
1
1北海道大学大学院医学研究院循環病態内科学
pp.96-102
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200230
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・日本における急性心不全患者に対するループ利尿薬の初期投与量は欧米諸国と比較して少ない傾向にある.
・急性期はCeiling Doseを意識しながら十分量のフロセミドを適正使用すべきであるが,過剰投与には注意する.
・フロセミドに反応が乏しい場合は,まず可逆性因子の補正に注意を傾ける.
・他機序の利尿薬併用が必要になるシチュエーションは存在するが,それらをルーチンで使用することを支持する盤石なエビデンスは存在しない.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.