特集 循環器の現場からの検証:そのエビデンスを日本で活用するには?
Ⅱ.予防医療
ハイリスク冠動脈疾患患者に対する低用量抗凝固療法—COMPASS試験をどう現場に落とし込むか?
堀 正二
1
1地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター
pp.60-67
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200224
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・COMPASS試験はハイリスク冠動脈疾患・末梢血管疾患を対象にしたアスピリンと少量リバーロキサバン(2.5mg bid)の併用の有効性を検証した大規模臨床試験である.
・COMPASS試験においてハイリスク冠動脈疾患の2次予防にアスピリンと少量DOAC併用が有用であることが示された.
・ハイリスク末梢血管疾患には特に大きな有効性が認められた.
・この併用療法は,出血リスクが増大するので,軽症の冠動脈疾患・末梢血管疾患には適応がないと考えられる.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.