特集 循環器の現場からの検証:そのエビデンスを日本で活用するには?
Ⅱ.予防医療
わが国で血圧はどこまで下げるか—SPRINT試験の現実的な解釈を巡って
浅山 敬
1,2
,
大久保 孝義
1,2
1帝京大学医学部衛生学公衆衛生学
2東北血圧管理協会
pp.34-41
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200221
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Point
・SPRINTではAOBPという厳格な外来血圧測定方法が用いられ,わが国の実地臨床で用いる血圧とは異なる.
・SPRINTの登録基準に適合し,そのまま結果が当てはめられるのは米国の治療中患者でも6人に1人である.
・最近の欧米ガイドラインの収縮期降圧目標130mmHgがわが国でも臨床的に適用可能かは慎重な解釈が求められる.
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