連載 睡眠医学の90年(1930〜2020)・2
睡眠医学の進歩と覚醒(目を覚ますこと)
安間 文彦
1
1元独立行政法人国立病院機構鈴鹿病院内科
pp.458-466
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200387
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第3章 発展期Ⅰ(1990〜)
12・発展期の概略
1930年にEconomoとBergerが睡眠医学のルーツを刻んでから4,5),ちょうど90年が経過した.黎明期(1930〜59)と展開期(1960〜89)を経て(連載第1回参照),発展期(1990〜)の睡眠医学は,複数の専門分野(精神科,内科,耳鼻咽喉科,歯科,呼吸器内科,循環器内科,内分泌内科,脳神経内科,麻酔科,救急医学,小児科,薬学など)にまたがる学際的な臨床医学になった1).
連載の第2回と第3回では,発展期の30年間における「睡眠中の呼吸・循環と神経」の主な話題について,睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome;SAS)と睡眠呼吸障害(sleep disordered breathing;SDB)に関心をもつ循環器内科医の立場から,解説を試みる.
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