特集 進行期肺癌治癒への道—がんゲノム医療と免疫プレシジョン医療の接点
Ⅱ.分子標的治療薬最前線
EGFR-TKI世代ごとの特徴
宮内 栄作
1
,
井上 彰
2
1東北大学病院呼吸器内科
2東北大学大学院医学系研究科緩和医療学分野
pp.354-361
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200372
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Point
・『肺癌診療ガイドライン2019年版』では,未治療進行EGFR遺伝子変異陽性肺癌患者の初回治療は,上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)が推奨されている.
・日本では,第一世代のゲフィチニブ,エルロチニブ,第二世代のアファチニブ,ダコミチニブ,第三世代のオシメルチニブの計5つの薬剤がある.
・オシメルチニブ単剤治療の全生存期間中央値は38カ月を超えたが,今後はEGFR-TKI単剤治療に加え,化学療法との併用療法も治療選択肢となる.
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