特集 「咳嗽」と「喀痰」を診る
Ⅱ.咳嗽・喀痰を来す主な疾患
気管支拡張症における咳嗽,喀痰の治療の基本
寺田 二郎
1
1千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学
pp.442-446
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200166
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Point
・気管支拡張症は,気道の内腔が不可逆的に拡張した状態の総称であり,感染や遺伝的素因など様々な要因により生じる.
・慢性の湿性咳嗽,血痰などの症状を有することが多いが,まずは原因病態によって対応可能な治療が優先される.
・未だエビデンスが十分とは言えないが,現時点では症状を改善するためには,マクロライド療法,喀痰調整薬,理学療法が勧められる.
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