Japanese
English
解剖を中心とした脳神経手術手技
聴神経鞘腫の手術
Surgery for Acoustic Tumor
田中 雄一郎
1
,
本郷 一博
1
,
小林 茂昭
2
Yuichiro TANAKA
1
,
Kazuhiro HONGO
1
,
Shegeaki KOBAYASHI
2
1信州大学脳神経外科
2小諸厚生総合病院
1Department of Neurosurgery, Shinshu University School of Medicine
2Komoro Kosei General Hospital
キーワード:
vestibular schwannoma
,
suboccipital transmeatal approach
Keyword:
vestibular schwannoma
,
suboccipital transmeatal approach
pp.1061-1070
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436902448
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Ⅰ.はじめに
聴神経鞘腫すなわちvestibular schwmannomaの治療において,脳神経外科医に求められる役割は時代とともに変遷してきた.CT以前の時代は,生命にかかわる合併症を出さずに腫瘍を摘出することが求められた.CT時代では顔面神経機能の温存が目標になった.MRIの時代になり小腫瘍診断の機会が増え聴力温存が関心の対象になった.さらに近年定位的照射療法(ガンマナイフ)が普及し,外科的治療の新たな位置付けが模索されている.このような聴神経鞘腫の治療を取り巻く状況の推移を踏まえ,本稿ではわれわれが行っているlateral suboccipital approach1,2,6,9,10,12)について解剖学的視点から手術手技の要点を概説する.
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