Japanese
English
解剖を中心とした脳神経手術手技
橈骨動脈を用いたバイパス手術
Bypass with Radial Artery Graft
上山 博康
1,2
Hiroyasu KAMIYAMA
1,2
1北海道大学脳神経外科
2旭川赤十字病院脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
Anastomosis
,
Bypass
,
Graft
,
Radial artery graft
Keyword:
Anastomosis
,
Bypass
,
Graft
,
Radial artery graft
pp.911-924
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436900914
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I.はじめに
浅側頭動脈—中大脳動脈吻合術(STA-MCA anasto—mosis)に代表される頭蓋内外の血行再建は,EC/ICBypassの国際共同研究以後,やや減少傾向にあるものの,脳動脈瘤や脳腫瘍などに広く応用され,脳神経外科の手術をより幅広いものにした.これまで種々の血行再建の方法が報告されているが,内頸動脈の遮断が必要な場合など,より多くの血流を必要とする場合は,大伏在静脈を用いた血行再建の報告が多い1,6-8,11,19-24,30).一方,自己動脈片を用いた血行再建は,未だ確立された手術方法とはなっていない.本稿では,われわれがこれまで行ってきた橈骨動脈(radial artery graft)を用いた血行再建の手術手技を紹介すると共に,本法の適応及びその応用について述べる.
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