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第11回国際定位的,機能的脳外科学会の学術集会は,10月11日から15日まで,実質4日間メキシコ,Ixtapaのウエスチン・ホテルにおいて行われた.これは,4年前にわれわれが前橋においてお世話をした第10回国際学会に続くものである.今回は国際脳神経外科学会が同じくメキシコのアカプルコにおいて,この会にひき続いて行われたのに期を一にして開かれた.オーガナイザーは,アメリカのGildenbergでメキシコのステレオ仲間と協力して立派な会を運営してくれたのは会長の私としては大変うれしいことであった.
Ixtapaはメキシコシティから飛行機で西へ約一時間,太平洋岸にある静かなリゾート地のひとつである.多少暑いかというくらいで,日本の気候とあまり違いのないメキシコシティ(ここで前日に微小電極のワークショップが開かれ,小人数で活発な勉強会がおこなわれた)からIxtapaの飛行場に降り立つと,先ず,む一っとした暑さにおどろいた.それに飛行場の周辺の緑の灌木に白や黄色の蝶々がたくさん飛び交っているのにも驚かされた.あまり暑いのは学問をするのに適していないのでは,と一寸心配したが,これは杞憂におわった.学会会場のホテルは冷房のきいた立派なところでとてもよかったからだ.このホテルはまわりには何もないところだが,海岸に向かってゆるやかに傾斜する斜面に建っており,すべての部屋が海に面していて,テラスにはメキシコの特産であるハンモックがつってあり,波の音を聞きながら昼寝を楽しむことができた.すべての参加者が同じホテルに泊まって,勉強や海水浴やゴルフ,散歩などを思い思いにたのしむという方式をとったため家族づれ,奥さん同伴という参加者が多ったようだ.
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