書評
—編:飛驒 一利,小柳 泉—脊椎・脊髄疾患の外科 第2版
花北 順哉
1
1藤枝平成記念病院
pp.1131
発行日 2023年11月10日
Published Date 2023/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436204860
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脊髄・脊椎外科の聖地から出された教典のごときテキスト
この度,私の長年の畏友であった故岩﨑喜信北海道大学名誉教授と飛驒一利先生の編集により,2006年に出版された『脊椎・脊髄疾患の外科』の第2版が,飛驒一利・小柳 泉両先生の編集により,装いも新たに出版された.本書の初版は,脊椎・脊髄分野における基本的テキストとして多数の医師や医学生に広く好評のうちに迎えられていた.
北海道大学脳神経外科学教室は,初代教授の都留美都雄先生が教室のメインテーマとして,脊髄・脊椎分野をわが国の脳神経外科として初めて取り上げられた.それ以降,2代目の阿部 弘先生・3代目の岩﨑喜信先生と,この伝統が連綿と引き継がれており,この分野の臨床・基礎研究の両方面において,わが国のパイオニア,そしてオピニオン・リーダーとして数々の業績を蓄積してこられた.また,あまたの人材を輩出してこられ,脊髄・脊椎分野での聖地となっている誠に優れた教室である.
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