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総説
腰椎固定術の変遷と進化—腰椎手術を始める「あなた」に知っておいてもらいたいこと
Transition and Evolution of Lumbar Spinal Fusion
水野 正喜
1
,
倉石 慶太
1
,
鈴木 秀謙
1
Masaki MIZUNO
1
,
Keita KURAISHI
1
,
Hidenori SUZUKI
1
1三重大学大学院脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Mie University Graduate School of Medicine
キーワード:
lumbar spinal fusion
,
PLIF
,
PLF
,
lateral lumbar interbody fusion
,
cortical bone trajectory screw
Keyword:
lumbar spinal fusion
,
PLIF
,
PLF
,
lateral lumbar interbody fusion
,
cortical bone trajectory screw
pp.759-769
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436203589
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Ⅰ.はじめに
人類の背骨(脊椎)の中で,腰椎は前後屈,側屈,回旋などの動きに関与する運動器であるとともに,起立,歩行などの姿勢を安定化させる支持組織として重要な役割を担っている.常に負荷を受ける状態におかれ,経時的に変性が生じる部位であるため,平均寿命が延びている現代では,腰椎変性疾患の有病率は増加している.
そのため,腰痛や下肢痛,歩行障害などの神経症状を有する症例に対して,有効で確実な治療方法を選択して対応する能力を身につけることは,脳神経外科医として必須と考える.特に腰椎の不安定性や高度変形を要する患者に対する外科治療は,多数の選択肢から各症例に最適な手技を選択することが重要となる.ここでは,腰椎手術手技のうち,腰椎固定術について,その歴史や手技の発展,今後の展望について解説する.
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