報告記
ISC2015 report—外は寒いが会場はホットだったナッシュビル(2015年2月11〜13日)
鐙谷 武雄
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1北海道大学大学院医学研究科脳神経外科
pp.568-569
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436203075
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International Stroke Conference(ISC)は例年2月開催のため,米国でも温暖な地を選んで行われている.筆者は2013年ホノルル,2014年サンディエゴと参加してきた.雪に閉ざされた札幌を離れて,暖かい異国の地に出かけるのは,それだけで嬉しいものである.今年のナッシュビルも同じようなつもりでいたが,現地は寒波が来ている影響で,0℃前後の気温で雪がちらついていた.期待が見事にはずれ,がっかりな天候であった.ナッシュビルはテネシー州の州都で,人口は60万と中規模の都市である.カントリーミュージックの中心地として知られており,ダウンタウンには音楽やカントリーファッションに関連する店が立ち並んでいる(写真1).NHLのアイスホッケー試合会場周辺を除くと,寒々とした天候のせいもあって人通りも少なく,街は少々さびしい印象だった.ということで,今年は学会に集中するには非常によい環境であった.
学会に関しては,脳卒中に関する新しい話題や切り口の発表が多く,例年通り見所の多い学会であった.会期は2日半とやや短めであるが,演題は1,500題あり,基礎,臨床を広く網羅する内容となっている.今年のISC2015の一番のトピックスは,何といっても血管内血栓除去治療の臨床研究の報告であろう.
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