扉
機能的脳外科に思う
駒井 則彦
1
1和歌山県立医科大学脳神経外科
pp.233-234
発行日 1982年3月10日
Published Date 1982/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436201476
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"functional neurosurgery"を本邦では「機能的脳外科」という用語で一般的に広く理解されている.これは不随意運動症,疼痛,てんかん,ある種の行動異常など,主として中枢神経系の機能異常,例えばhyperfunction(positive symptom),hypo-function(negative symptom)などfunctional unbalanceに起因する症状に対し,外科的に調整ないし矯正する脳神経外科の一専門分野である.更にneuroendocrinedisordersをも含める人がある.「強きをくじき弱きを助ける」侠客の精神が機能的脳外科の心である.
従来,functionalという言葉はヒステリー性の痙攣,知覚脱出や麻痺などpsycho-genic originの症状を指す場合に用いられてきたことから,もう少しよい名称を考えたいと思う.
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