Current Topics
Microcirculation
江藤 胤尚
1
,
尾前 照雄
1
Tanenao ETO
1
,
Teruo OMAE
1
1九州大学第2内科
1The Second Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Kyushu University
キーワード:
Capillary permeability
,
Blood-brain barrier
,
Pore system
,
Hypertensive encephalopathy
,
Micrnovascnlatnre
Keyword:
Capillary permeability
,
Blood-brain barrier
,
Pore system
,
Hypertensive encephalopathy
,
Micrnovascnlatnre
pp.855-858
発行日 1978年9月10日
Published Date 1978/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200864
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Ⅰ.はじめに
Microcirculationは循環器系の最終器官であるmicrovasculatureを場とし,基本的な2つの機能を営んでいる1).1つは組織への栄養補給であるが,この原動力は拡散である.拡散は溶質の濃度勾配によって生ずるが,分子の大きさ,脂質溶解性や血管壁の特性によって影響を受ける.もう1つは,血液と組織間液との液体成分の交換にあつかり,組織の滲透圧を維持する機能である.観点を変えると,これらの機能は,粒子や液体が毛細血管壁をどのような機序や法則に従って越えるか,つまり血管透過性の問題としてとらえることができる.本稿では,脳の血管系を含めた血管透過性に関する最近の知見を紹介したい.
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