Japanese
English
Current Topics
レーザーによる脳腫瘍の治療
Laser Surgery of Brain Tumors
滝澤 利明
1
Toshiaki TAKIZAWA
1
1中央鉄道病院脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Central Hospital of the Japanese National Railways
キーワード:
GO2 laser scalpel
,
Brain tumors
,
Meningioma
,
Non-contact vaporization
,
Bloodless urgery
Keyword:
GO2 laser scalpel
,
Brain tumors
,
Meningioma
,
Non-contact vaporization
,
Bloodless urgery
pp.743-745
発行日 1978年8月10日
Published Date 1978/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200850
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.電気メスとレーザーメス
現代の脳外科は1926年にH.Cushingが親友W.T.Bovieの作った電気メスを導入した時からはじまったと言えるであろう.以来すでに半世紀が経過したが,今日なお世界中の脳外科は本質的には同じ電気メスに頼って手術を行っていると言っても過言ではない.
一方レーザーは1960年量子エレクトロニクスの成果として誕生した.すなわち米国のT.Maimanの開発したruby laserとA.Javanの開発したHe-Ne laserである.第二次大戦中,各国はradarの解像力を向上させるため次第に波長の短い電磁波を研究するようになり,戦後microwaveの波長領域での誘導放出に成功するに至った.すなわち米国のコロンビア大学のC.H.Townes教授とソ連科学アカデミーのN.G.BasovおよびA.N.Prokhorovによるmaserの誕生である.この3人は1964年ノーベル賞を受賞している.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.