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CTの将来
Possibility of Computed Tomography
梅垣 洋一郎
1
Yoichiro UMEGAKI
1
1放射線医学総合研究所臨床研究部
1Division of Clinical Research, National Institute of Radiogical Sciences
キーワード:
Computed tomography
Keyword:
Computed tomography
pp.631-634
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200835
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今年の1月23-25日の間,東京で「CTの物理技術的諸問題に関するシンポジウム」が脳神経CT研究会に引続いて開催された.その内容から興味が深いと思われるトピックスを紹介したい.
CTが出現してからまだ数年にしかならないのに,その進歩の速さはおどろくほど早かった.最新のCTは第4世代といわれるが,解像力では0.5mm,X線吸収係数の分解能は0.5%,撮像時間は2秒というラインに到達している.もちろん性能がよくなるほど価格も高くなり,最高の性能の装置では3億円を超えるというからこれもおどろくばかりである.撮像時間が短かくなっても,CT像を再構成して見られるようにするのに時間がかかり,そのため1日に数入しか検査できないといわれているが,これも像処理時間を短かくしてスキャンが終るとすぐに像が出るCT(例を挙げるとシーメンスSOMATOM)が出現している.高速でしかもよい画質のCTを得るためには,1)大容散で安定にパルス状のX線を発生する装置,2)多素子で安定に働らき,ムラの少ない検出器,3)計算を高速化するコンピュータシステム特にハード化された像処理計算専用プロセッサーの開発等が必要で,各社それぞれ特自の工夫がなされている.表1は最近の全身用CTの仕様を示している.
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