Japanese
English
総説
高血圧性脳出血の手術適応
Surgical Treatment of Hypertensive Intracerebral Hemorrhage
水上 公宏
1
Masahiro MIZUKAMI
1
1脳血管研究所美原記念病院脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Institute of Brain and Blood vessels Mihara Memorial Hospital
キーワード:
Hypertensive intracerebral hemorrhage
,
Mechanism
,
formation
,
massive hematoma
,
Classification
,
Surgical treatment
Keyword:
Hypertensive intracerebral hemorrhage
,
Mechanism
,
formation
,
massive hematoma
,
Classification
,
Surgical treatment
pp.725-733
発行日 1974年12月10日
Published Date 1974/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200240
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Ⅰ.はじめに
高血圧性脳出血に対して外科的治療を行うか否かは,現在脳神経外科医の間にも意見の一致をみていない.ことに1961年McKissockら14,15)が本症の外科的治療に悲観的な見解を示して以来,この問題は脳神経外科領域において閑却されてきた傾きがある.しかし,内科的保存療法に限界のみられる現時点18)では,外科的治療の合理性を証明することによって新しい治療法を開拓する必要があろう.ことに本邦においては,本症で死亡するものは年間約9万人にもおよぶという.したがって,われわれ日本の脳神経外科医が積極的に本症にとり組む時期に達しているものと思われる.
筆者らも1966年以来本症に対し多角的な検討を行い,その病態の正確な把握に努めてきた.研究成果の十分でなかった初期においては,本症の手術成績は必ずしも良好とはいえなかった.しかし,その後本症の病態がしだいに明らかになるにつれ,その手術成績も格段の向上をみるに至った22).
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