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編集後記
岡田 芳和
pp.802
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436102322
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瞬く間に本年も半ばを過ぎました.4月に発生した韓国の旅客船「セウォル号」の沈没事故では,現場のcommanderならびに会社,国の責任や指揮に多くの意見が出されました.翻ってわれわれの医療現場においてもさまざまな事故に遭遇していますが,正しく対応できているか考えさせられます.
本号の「扉」欄では,中尾直之教授より「活物窮理」と題して華岡清洲の麻酔薬の開発記から,“治らないと思っている病を治すべく努力することと,治せる病を必ず治せるように”という日々の実地臨床教育現場で強く身につまされる言葉をいただいています.総説では出口彰一先生より「神経膠腫におけるエピジェネティクス機構とnon-coding RNAs」と題して,複雑怪奇で変幻自在な神経膠腫の解明について新たな糸口を報告いただいています.また,本号には3つの連載が掲載されています.鈴木晋介先生には「脊椎脊髄手術に必要な基本的知識」の第12回として,脊髄外傷の急性期治療とその管理について,豊富な症例をもとに治療ポイントとチーム医療の重要性を解説いただいています.深谷親先生には「合併症のシステマティック・レビュー」の第13回として,定位・機能神経外科手術の合併症に関して,PubMedなどから渉猟した全世界の2001年以降のデータを詳細に分析していただいています.芝﨑謙作先生には新連載「脳卒中専門医に必要な基本的知識」の第1回として,脳卒中のリスクファクター管理を明快に解説いただいています.さらに,症例報告では臨床に直ちに役立つ情報が満載されております.
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