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編集後記
佐々木 富男
pp.954
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436101851
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扉「“卒前医学教育”はこのままでいいのか?」では,大阪医科大学の太田富雄名誉教授が現在の卒前医学教育のあり方を危惧し,警鐘を鳴らし,1つの斬新で大胆な方法を提唱している.私も,同様に卒前医学教育のあり方に疑問と不満を持っている.現在の医学教育は,医師国家試験合格を主たる目的とし,受験予備校化してしまっている印象が強い.しかし,よい解決法が思いつかず忸怩たる気持ちでいる.こうした状況を社会に対して積極的に情報発信するとともに,医学部教官ならびに医学生がともに大胆な意識改革をしない限り,良い変革はできないのではないだろうか.
総説では,近年新しい展開をみせているMRI撮像法として,磁化率強調画像,拡散テンソル画像,arterial spin labeling,black-blood imagingがわかりやすく解説されており,知識の整理に有益であった.
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