扉
若い眼からのキャリアパス作り
加藤 庸子
1
Yoko KATO
1
1藤田保健衛生大学脳神経外科
pp.295-296
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436101692
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このところ中学生,高校生やその父兄に話をする機会が増えてきました.
先日,大手の予備校が初の試みとして,「未来発見フォーラム」と題したセミナーを開催し,私も講師として招かれました.文系,理系,宇宙学,遺伝子から再生医療に至るまで,さまざまな領域の第一線の講師を集め,子どもたちに自分の将来について考える機会を提供するという趣旨でした.部屋に入ると,お母さんや仲間と一緒に来た可愛らしい中学生,高校生の一群,中学,高校の先生など,驚くほど幅広い年代層や職種の方が座っておられました.最近では,同窓会の講演会の席でも同様の現象に遭遇し,およそわれわれの時代からは考えられないほど,若いうちから人生,将来について設計していこうという風潮が広がっていることを痛感しております.参加していた女子中学生に,この会にどうして来たかと聞くと,自分の将来のロールモデル探しとか,脳神経外科の真髄が知りたかったなど,中学生からこのような答えが出てくるとは正直期待していませんでした.真っ黒に日焼けし,地区の水泳大会で優勝することしか考えていなかった自分の中学時代を思い起こしてみますと,大きなギャップを感じずにはいられませんでした.
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