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2011年7月21~22日に,第2回国際もやもや病ミーティング(2nd International Moyamoya Meeting)がチューリッヒ大学子供病院で開催された.主催はチューリッヒ大学小児脳神経外科のNadia Khan先生と小児外科教授のMartin Meuli先生であった.この研究会は欧州,米国,アジアのもやもや病研究者が集まってディスカッションすることを目的として,Khan先生が企画された少人数のミーティングである.第1回は2009年にStanford大学のGary Steinberg教授のもとで開催されたが,鳥インフルエンザ騒動のため海外渡航制限がかかり,私も含め多くの日本人研究者が参加できなかったものである.
会はチューリッヒ大学子供病院にある小さな階段教室式のホールで行われた.初日は午後からKhan先生,Meuli教授のopening remarkのあと,honorary guest speakerである米川泰弘先生の講演で開始された.米川先生は京都大学の助教授時代に厚生労働省もやもや病研究班に参加されていたが,日本のもやもや病研究の歴史的背景,さらにチューリッヒに移られてからの研究成果について総括された.次に,Micheal Scott先生(Harvard Medical School)が米国のもやもや病診療についてまとめられた.25年間に小児もやもや症候群に対して行われた611件のEDAS(encephalo-duro-arterio-synangiosis)手術の手技と成績を発表されたが,術中に脳虚血モニタリングとして脳波を積極的に用いられている点は日本と異なっており興味深かった.
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