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第2回 国際シラミ会議参加報告記
関 なおみ
1
1池袋保健所健康推進課
pp.754-755
発行日 2002年10月15日
Published Date 2002/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902832
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平成14年7月8日(月)〜12日(金)まで,筆者はオーストラリア・ブリスベンのクイーンズランド大学にて開催された,第2回国際シラミ会議(2nd International Congress on Phthiraptera)に参加してきました.詳細は表1,2のとおりです.
人に寄生するシラミは,主として頭髪に寄生し幼児間で流行するため保育園などで問題となる「アタマジラミ」,陰毛等に寄生し性行為感染症として知られる「ケジラミ」,主として人の着衣している下着等に奇生する「コロモジラミ」の3種類がいますが,このうちコロモジラミのみが「発疹チフス」「塹壕熱」「回帰熱」という感染症を媒介します.そのため,第1回国際シラミ会議は当時流行していたコロモジラミと発疹チフスの対策を中心に,1972年,米国・ワシントンで開催されました.30年後の第2回にあたる本会議では,「コロモジラミ」から「アタマジラミ」へと内容がシフトし,シラミ症が全世界的に子どもの問題として捉えられていました.
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