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脳神経外科をとりまく医療・社会環境
日本と米国の脳神経外科診療の違い第4回―どこが違うか,アメリカと日本の臨床医療―1
What's the Difference? Comparison of American and Japanese Practice of Medicine
北野 正躬
1
Masami KITANO
1
1Diplomate in Neurology,American Board of Psychiatry & Neurology
1Diplomate in Neurology,American Board of Psychiatry & Neurology
pp.741-745
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100584
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はじめに
私は日本で医学教育を受け,日本の大学の医局に席を置き,その後アメリカに渡り,UCLA(University of California at Los Angeles)で研究をし,教育にも携わりました.そして,カリフォルニアでneurologistとして開業しておりました.アメリカの医療制度や事情は,多くの方々によってさまざまなメディアを通してここ数年紹介されておりますので,既にご承知のことも多いと思いますが,私が実地で経験したアメリカの医療事情を,日米の比較をしながら述べたいと思います.
特に本稿では,2回にわたり,現在,日本でも問題になっている,あるいは,これから変革されるであろうと予想される,トピック,すなわち,脳死,生命倫理,医療過誤と訴訟,医療費,医療保険,さらに,開示の問題を取り上げます.第1回目は,予備的な知識として,教育,医師免許,開業と病院の形態についての相違点を簡単に述べたあと,脳死,生命倫理の問題について解説します.
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