扉
若手医師の手術トレーニング
石井 鐐二
1
Ryoji ISHII
1
1川崎医科大学脳神経外科
pp.949-950
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100129
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手術の「うまい」「へた」は,手が器用とか不器用とはあまり関係ないようです.そうではなくて,術者としての感性,手術のセンス,一種の勘といったもの,程よい思い切りよさを備えたリズムのようなものなどが備わっているかどうかに関係するように思えます.だから,何か捉えどころのないものです.これらは生来のものとは思いますが,今の若い人たちを見ていても,また自らの経験からも,手術経験や訓練によってある程度までは向上するものだと信じています.もちろん,忍耐力,繊細さ,向上心,責任感,協調性などもよい術者といえる大切な条件であることは昔から指摘されてきました.
脳神経外科診療において「手術」がその中核にあることに異論はないと思います.したがって,よき脳神経外科医を目指す若手医師にとって,手術トレーニングは最も大きな関心事に違いありません.その効果的な学び方がいくつか挙げられています.
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